リフォームしたら空室って埋まるの?

カテゴリ:不動産有効活用

【はじめに】
空室対策としてリフォームを進める不動産会社さんは多いと思います。
しかし、リフォームにはそれなりの費用が掛かり大家さん側からすればリスクの大きい空室対策とも言えます。
今回、空室対策としてのリフォームのメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。

【リフォームのメリット】

リフォームのメリットについて2点紹介してみたいと思います。

・空室対策になる
築年数、間取りといった物件の条件が古い状態の場合で家賃を下げても入居者が決まらないケースでは、リフォームすることによって空室を埋めることができることもあります。
人気のあるエリアでは、基本的に家賃を下げることで空室の対策ができますが、そうでないエリアの場合にはリフォームを施して、新築のようにすることで入居者獲得につなげることができます。

・物件の寿命が延びる
空室であろうが入居者に人気があろうが、建物の経年劣化はどんどん進んでいきます。
10年、20年、30年と時間が経つにつれ「取壊しをした方がよい」のか、「リフォームをして物件の寿命を延ばした方がよいのか」選択する必要があります。
しかし、取壊しにしても高額の費用がかかってしまいます。
できることならリフォームをして物件の寿命を延ばすのと同時に空室対策にもつなげる方法をとるとよいでしょう。

【リフォームのデメリット】

ここでは2点のデメリットについてお伝えしたいと思います。

・家賃を値上げしなければいけないケースもある
リフォームする費用が手元に用意できている場合は問題ないのですが、銀行からの借入れなどでリフォーム費用をまかなう場合、かかった費用を回収しなければいけなくなります。そこで考えられるのがリフォームした部屋の家賃を上げる方法です。
しかし家賃を上げすぎると逆に入居者を遠ざけてしまいかねません。リフォーム費用も回収しつつ、空室も作らないちょうどよい相場を見極める必要があると言えるでしょう。

・初期費用が高い
効果的なリフォームといえるのは「トイレ・バス」などの水回りのリフォームです。
しかし、この部分のリフォームはDIYですることが難しく、どうしても専門業者に依頼することがほとんどです。その場合リフォーム費用は高額になってしまいます。

高額のリフォーム費用を捻出すると、リフォーム費の返済をしなければいけなくなり、結果キャッシュフローも少なくなります。賃貸経営でキャッシュフローを増やすことを考えている方にとっては「空室は埋まるけど本末転倒だ」と感じるかもしれません。

【まとめ】

いかがでしたか?空室を埋めるためのリフォームは計画的にするとよいです。
物件の寿命を延ばすのか、それとも一時的でも入居者獲得に向かうのかプランをしっかり立てリフォームに臨んでほしいと思います。

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