空き家問題と処分の方法 ~有効活用するために~

カテゴリ:不動産有効活用

親などから相続した実家が空き家になっていて処分に困っているという人も多いことでしょう。近年、空き家問題が地方、特に都市部などでは、深刻化しています。今回は、空き家の問題と処分方法について解説していきたいと思います。

空き家の現状

総務省の2018年住宅・土地統計調査では、日本の空き家は約850万戸と割合でみると13.6%であり、新築も含めて全住宅の約7分の1になります。今後も空き家の増加は進み2030年頃には2000万戸になることが予想されています。

その原因となるのが高齢者が自宅から老人ホームなどの介護施設に転居することです。空き家になることが多く子供たちは、遠方に住んでいてなかなか実家に戻ってくることが困難ということが原因です。

空き家を放置することでおきる問題

空き家の問題を下記にみていきましょう。
1.悪臭や異臭の原因となる。
2.ゴミなどの不法投棄の原因となる。
3.放火の原因となる。
4.ホームレスやその他の人のたまり場になる原因となる。
5.空き家が古くなると倒壊の恐れがでてきます。
6.樹木や雑草が伸びきって近隣宅に越境してくることがあります。
7.害虫やネズミ・ハクビシンなどの害獣の棲家になる原因があります。

空き家を処分しないことで最悪の場合は行政執行

空き家が増えている現状を踏まえて近隣住民や街の景観・倒壊などの被害を及ぼしかねない建物について自治体が判断を下し所有者に対して命令勧告などをおこなえる法律を整備しました。

この法律にもとづいて2015年に施行された「空き屋対策特別措置法」は管理がおこなわれていない家屋は、保安上危険な状態や倒壊の恐れがあり近隣住民などに環境上良くないと自治体が調査し、判断した場合には所有者に助言・指導・勧告・命令・行政執行がおこなわれ、命令に従わない場合は50万円以下の罰金が科せられることになります。

空き家の種類と活用法

では、空き家をどの様に活用したらいいのでしょうか以下でみていきましょう。

〇そのままの状態で売却する(不動産会社が管理)
〇賃貸用として利用する(不動産会社が管理)
〇賃貸用としてリフォームして利用する(不動産会社が管理)
〇別荘などに利用する(所有者が管理)
   

空き家を処分するメリット

空き家が老朽化して住めない状態でしたら解体して売却をすることで倒壊などの恐れがなくなり近隣住民からのさまざまな苦情がなくなります。解体後は、土地を駐車場などに有効活用することもできます。また、売却するすることで固定資産税の支払い義務がなくなります。

まとめ

空き家は、しっかり管理ができていれば良いのですが、管理が行き届かないまま何十年も放置していると朽ち果てていろいろな問題をおこしかねません。家族で良く話し合いをもって近隣住民の迷惑にならないようにしたいものです。

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