賃貸物件の空室対策として有効な独立洗面台について

カテゴリ:不動産有効活用

【はじめに】
お部屋探しをするうえで、水回りがきちんとしていることは重要です。
お部屋探しをしている方で、(特に女性の方は)生活の拠点を決めるのに水回りをチェックされる方が多いのでは?

1990年代ごろ人気を博した「3点ユニット(バス・トイレ・洗面台)」は、今は不人気の象徴となり、お部屋探しのネット検索サイトでも「バス・トイレ別」を選ぶ方は実に50%を超えるといわれています。

そこでこの記事では、3点ユニットの一つとして組み込まれている「洗面台」にフォーカスを当てて、空室対策についてお伝えしていきたいと思います。

【3点ユニットはなぜ不人気?】

築古の物件によく見られる3点ユニットは、「狭いスペースのお部屋をいかに広く使うか」ということで考えた設備で、特に建築当時の一人暮らしの方にとっては便利なため人気だったようです。

しかし現代では、湿気が溜まりやすいことや体を洗うスペースがないなどが避けられる理由として挙がってきます。
その他にも、浴槽とシャワーがセットで設置されているため、体を洗った後に浴槽にお湯を張らなければいけなかったり、来客時に家族の誰かがお風呂に入っているとトイレが使えなかったり、さらに全体に匂いがこもるなどの不具合が不人気の理由に挙げられるのではないかと思われます。

【入居希望者はどんな部屋を求めている?】

ある情報によりますと、入居希望者が部屋探しの際に注目しているポイントとしては、「バス・トイレが独立していること」「広い収納スペースがあること」「フローリングの部屋」などが挙げられます。
現代の人は部屋を「オフタイムを過ごす快適な空間にしたい」と考える方が多いようで、賃貸であっても分譲マンション並みの設備を求める傾向が強いようです。

【分離工事が空室対策のカギ】

長期で空室対策を考えた場合、やはり3点ユニットの分離工事は空室対策のカギとなるようです。
3点ユニットの1室当たりの分離工事費用はおよそ50万円といわれています。決して安い費用ではありませんが、実際工事に踏み切ったことで入居率が大幅に改善されることもあるそうです。

また入居者募集のひと工夫として、リフォーム済みの1室をモデルルームとして公開します。そして、契約が決まり次第リフォーム工事に入り経費を抑えている事例もあるようです。

【独立洗面台を取り入れてみよう!】

さてここで、3点ユニットの一つとして組み込まれていた「洗面台」を分離させた「独立洗面台」について見ていきましょう。

「独立洗面台」は、洗面台が風呂・トイレと切り離し独立して設置されている設備です。
主な特徴としては収納スペースが多く、コンセントの配置や鏡の設置などがお出かけ前の身支度に最適で、特に女性に人気の設備といえます。収納スペースが多いことで、メイク道具や洗面道具、詰め替え用の洗剤をストックしておくのも便利です。

【まとめ】

築古物件で賃貸経営を行う場合、設備をどう改善するかはオーナーさんの悩みどころではないかでしょうか。
人気エリアであれば、3点ユニットでも家賃を下げることで入居率が上がるケースもあるようですが、長期的な空室対策をお考えの場合はリフォームを考えられることもおすすめです。
特に水回りの工夫として、独立洗面台をはじめバス・トイレを分離させて使いやすくしていくことが重要になってくるでしょう。

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